❸BRKデザインとは

BRKデザイン

BayRomanceKayak's 略して「BRK」

それがデザインするカヤックとは?

 

 

自らの身体と自らの意志だけで自由に移動できるもっともシンプルで、

とてもエキサイティングな乗り物「カヤック」

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しかし、カヤックを漕ぎ出すフィールドは人間の意志が及ばない自然界。

天候や海況の変化を予測したとしても、

それはあくまでも予測であり100%未来の姿ではありません。

ゆえに時として自分の意志ではコントロールできない場面に遭遇するのです。

 

BRKがデザインするカヤックは、正にそういった場面を想定し『安全性』を最優先に作られています。

 

キーワードは「二次安定性」「巡航速度」「シェル構造」「イメージング」

 

風も穏やかで水面が波立っていない時を「平水」「静水」と表現します。

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こんな時はどんなカヤックでも自由にコントロールできます。

カヤックの使用条件に「平水限定」とあった場合は上記のような環境が対象となります。

こういった条件のカヤックは一般的にボトム(船底)が平らな形状をしており、

水面に張り付くようにどっしりとした安定性を保ちます。

これを「一次安定性」と言い、一次安定性が高いと表現します。

さらに砕いた表現をすると「一次的な状況下で安定する性能が高い」となります。

しかし風があり水面が波立つような環境下では、

これらのカヤックは波に激しく揺さぶられ安定性を損なってしまいコントロールが難しくなります。

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そこで更に安定する「二次安定性」が求められます。

※二次安定性・・・「二次的な状況下で安定する性能」のことで、二次的な状況下とは、水面が風によって波立っている状態の事をいいます。

この性能を持たせるためには、カヤックが波に揺られた時に傾きすぎて横転しないようにする工夫が必要です。

 

その方法は大きく分けて2つ。

1つはボトム形状を工夫する事。

波の揺れに対してカヤックの揺れ幅を小さくする狙いでこの方法が使われます。

2つ目は、

波に揺られてカヤックが傾いたときに、元の姿勢に戻ろうとする力「復元力」を最大限引き出す工夫です。

 

BRKでは開発当初からこの性能に着目し、

ボトム形状をフィロソファー156、復元力をコリン・アスリートに採用しています。

しかし、これだけでは安全とは言えません。

 

万が一、天候が急変したときには安全な場所まで速やかに移動する必要があります。

 

そのために必要なのはカヤックのスピード。

この場合に求められるのは瞬発的なトップスピードではなく、安全な場所まで巡航できる速い速度です

 

カヤックのスピードを高めるキーワード

「長い喫水線長」「狭い船体幅」

 

喫水線とは、カヤックが水に接している部分の水面ラインの事で、その長さを「喫水線長」といいます。

長い全長のカヤックは必然的に喫水線も長くなります。

一般的にはこの喫水線が長いと速度も速くなるとされていますが、船体幅も関係してきます。

※ここで言う船体幅はカタログ値の「最大幅」ではなく、水に接している部分の船体幅のこと。

これは「カヤックが進む際に受ける水の抵抗を少なくするための法則」のようなものです。

 

フィロソファー156は、FRP製シットオンカヤックで最大級の長さ(4.76m)を誇り、

船体最大幅は76㎝ですが、実際に水に接している部分の最大幅はわずか65㎝程。

これにより、高い巡航速度を維持できるようになっています。

一方、全長3.22mのコリン・アスリートはFRP製シットオンカヤックで最小の長さですが、

バウ(船首)やスタン(船尾)のでっぱり(キール)を全長いっぱいまで延長することで喫水線の長さを確保しています。

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これによりこの喫水線長は上位クラスに迫るほどの長さを誇り、

わずか70㎝の船体幅との兼ね合いで巡航速度を高めています。

※シットオンカヤック・・・シットオン(座る)トップ(上に)カヤックの略称。内部に密閉した空間を持ち転覆しても船内に水が入らない構造(不沈構造)のカヤック。

※シットインカヤック・・・船内に入り込んで座るタイプのカヤック。シーカヤックなどがこれ相当する。

 

 

 

BRKデザイン「シェル構造」

 

常に外的圧力を受け続けるカヤックにとって、まさにうってつけの素材。それがFRPです。

※FRP素材・・・Fiber Reinforced Plastic の略。繊維で強化されたプラスティックで、耐候性・耐久性に優れ、軽くて丈夫であり、補修も簡単に行うことが出来る。

BRKのカヤックはFRP素材によって作られます。

その構造はとてもシンプルで、カヤック全体のフォルムと素材の厚みの調整のみで強度を持たせる構造「シェル構造」を採用しています。

この構造のメリットは、全方位からの衝撃をカヤック全体で分散緩衝することができ、

船内にビーム(骨格)やバルクヘッド(区画板)を持たない事で軽量化が図れます。

カヤック自体が軽いとパドリング時の負荷も軽くなり、その結果、機動性がUPします。

 

「FRPのカヤックは衝撃に弱い」「割れやすい」

そんなイメージはBRKのカヤックにとって無縁です。

 

 

「イメージング」

 

カヤックを開発する際に先ず行う作業。それは「イメージング」。

すべてはここから始まります。

カヤックを使用している様々な状況を頭にイメージし「どうあるべきか」を探します。

たとえば、BRKではすべてのパーツがボルトオン仕様。

これも破損などの状況を想定して容易に交換ができるようにするためです。

イメージを元に絵を描き、模型を作り、試作艇を作り、実際に浮かべてイメージを検証し、さらにイメージを具現化していきます。

これを繰り返してBRKのカヤックは誕生します。

ゆえに、カヤックのどの部分を切り取ってもすべてに理由があり、意味が存在します。

 

とはいえ、完璧ではありません。

恐らくどこまで追及しても完璧なカヤックなどは作れません。

それは、カヤックが常に変化を続ける自然相手の乗り物だからです。

完璧を追求するのではなく、オーナーに永く愛されるカヤック、自然界の営みに逆らうのではなく、それをもっと近くでより安全に感じれるカヤック。

BRKもとい、ベイロマンスカヤックスは、そんなカヤックをデザインし続けます。